古着屋を始めてから、私はお洒落じゃなくなった…気がする…
なぜなら、私が、
『本当にコレは良い!素晴らしい!本当は自分が着たい!』
と思うものほど、
クオリティーが高いので、
結局、商品にしてしまうからです。
それで、自分が着るものは、それ以外のものなので、
商品にするにはちょっと…というものになってしまいます。
ですので、古着屋を始める前の方が、
私はお洒落だったと思う。
考えてみると、布ナプキンもそうで、
私自身は、売り物にならない、
サンプルやB級品を使うので、
みなさんが使っている
完全な商品を使った事がないのです。
(自分で縫ったサンプルや、
工場で作ったもので縫製が曲がっているとかの物を使っている。
機能的には、ほぼ同じ位なので、完成品の想像はつきますが。)
ですので、実は、
うちの布ナプキンの本当の良さを知っているのは、
皆さんの方かもしれません。
でもまあ、それで良いのです。
『紺屋の白袴』ですね。
紺屋とは、染めをする職人さんの事です。
職人さんは、自分の袴を染めないで、
白袴のまま履いてる、という意味です。
専門としていることに対して、
自分には、案外、顧みないという例えですね。
『医者の不養生』『髪結い髪結わず』等と同じですね。
真剣にやると、何でもそうなりますよねえ。
でも、自覚はあるんだから、
特に人と会う時くらいは、気をつけなくては!
古着屋の場合、
ある意味、
自分が広告塔でもあるという意識を忘れずに!ですね。
『あなたが着ている服みたいに、素敵な服を売っているのね!』
と思わせられるようにならなくては。
しかし、それでもやっぱり、
本当に良いと思ったお洋服は、
自分が着るよりも、
それを必要と思っている人に届けたい〜!
ああ、このジレンマ!
- 2016.11.03 Thursday
- フランス映画的古着屋 フレンチ・シネマ・ホリックス French-cinema-holics
- 16:58
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- by エシホリ(旧ランホリ)